発病から現在まで
現在までの経緯を簡単にまとめました
発病？？
1996年夏、営業マンである僕はいつものように得意先へと車を走
らせていた、その日がその夏の最高気温を更新する程暑かった事
以外は何らいつもと変わらない日であった。
昼一番に会社を出発して暫くの事、吐き気がしてきた。初めは食い
すぎか夏ばてだろうと思い気にしていなかったが、そのうち動悸、手
の脱力感、しびれ、等が起こり我慢できない状態に
なってきた（この時は頭の血管でも切れたのかと思った）、次のサー
ビスエリアで高速を降り最初に目に付いた病院に飛び込んだ。
点滴が終わるころには嘘のように先ほどの症状は消え、医者も「夏
ばてでしょう」との事
得意先に事情を説明して遅れる事を伝え、いずれ大きな病院で診
てもらわねばと思い、釈然としないままその日は終わった
異常なし、と言われても・・・
その後2ヶ月くらいの間で同じような事が3回ほど起き（状況はい
つも同じ）最後には救急車で運ばれ嫁に迎えに来てもらう始末、自
分でもすっかり自信を無くしてしまい検査入院する事に。
血液検査は勿論、内視鏡、ホルター心電図、脳波、ＣＴ、ＭＲＩ、あら
ゆる検査をしてもこれと言った異常は見つからない
人間、変なものでここまで検査したら何か悪いところが出てくるだろ
うと、逆に期待を持ったりする
嫁いわく「異常が無いならそれに越したこと無いじゃない」と言うが
（ちなみに嫁はナース）あれほどのつらい症状があるのに異常が無
いなんてどうしても納得いかなかった。
ホスピタルショッピング？
退院してからも1ヶ月に1〜2回の割合で同じ様な発作？が起き
これはきっと医者が病気を見落としているのだと考え次から次へと
病院を廻った、アッという間に輪ゴムで止めなければならない程の診
察券が貯まった、しかしどの病院でも異常は見つからずしまいには
出される。 初めて安定剤を見たときこんな薬誰が飲むものか！と
思うと同時に
俺の病名はなんなんだーーー、おれの体はどうなっているん
だ！！！！
と言うのが正直な気持ちでした。
精神科、心療内科に対する抵抗感
初めての発作から1年程過ぎた頃いっこうに良くならない症状にさ
すがに僕も一般の内科では治らないと思い精神科を受診することに
僕の精神科のイメージは人里はなれた山の中にあり、病棟には鉄
格子・・・そんな感じで
なかなか気軽に行けるものではなかった、実際この病気（パニック障
害）に関して適切なアドバイスをしてくれる医者はなかなか居ず、
旧態依然とした考えの医師が多い。
うちの嫁いわく、「あんなとこ行くと本当に精神病にされちゃう
よ・・・」しかし、精神科にいく必要のある重い精神病は現にあるわで
パニック障害に関してはやはり心療内科を受診する方がいいだろう。
一昔前とは違い心療内科を標榜する病院や医院も増えてきている、
しかし背景には精神科に対する偏見や無知が精神科の敷居を高くし
ているのだろう。
パニック障害？？？
この頃になりようやく自分がパニック障害であることを知る。
パニック障害はれっきとした病気であり、薬と行動療法で必ず治ると
言うことを今，僕がかかっている医師から聞かされた。
病名がはっきりした事でとりあえずはホッとした、しかし病名がどうで
あろうと治さなければならないのは事実なのだ。
思い切って出かけてみよう
薬を服用した当初は少し眠気が出ましたが，すぐに慣れそれまで
は内勤にしてもらっていた会社でも少しずつ外に出るようにしました
また発作が起きたら？そんな不安は消えた訳ではなかったので最
初のうちは会社から近距離の移動、そうして少しずつ距離を伸ばし
現在では以前と変わらず仕事をしていますが、
完全に不安は去ったわけではありません（極力考えないようにはし
ていますが）
やはり発作への恐怖に打ち勝って少しずつでもチャレンジすることが
大切かと僕は思います
しかし無理は禁物です、最初はセオリーどおり？薬で発作を徹底的
に抑え、落ち着いてから行動療法に移らないとあせって無理をすると
発作が出て、事態を悪くします。十分医師と相談して下さい
現在は
パニック発作も以前に比べずいぶん減り（と言うか殆ど無い）ました
が果たしてもう治ったのかどうかは判りません、この病気は腹痛や風
邪のようにはっきり治ったと自覚するのは難しいようです。
薬についても、「発作を抑える」という点では決定的効果がありますが
病気根本への効果となると、どうなのかわかりません。
治った、治らないにあまりこだわらず気長に治療を続ける事が
大切なのかも知れませんね。
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